焦らし上手な梅吉

夜。

人間たちの夕飯が終わると、梅吉くんには大事なお仕事があります。

それは、就寝する銀さんに添い寝をすること！

寝室に向かう銀さんは、毎晩「梅〜、寝るぞー！」と梅吉に声をかけます。

すると梅吉は、その声に応えるように自ら寝室のある２階へと向かうのです。

わかってるねぇ！

賢いな！！


しかし、しっかりお仕事を認識している梅吉くんですが、時々可愛く焦らしてくれちゃったりもします。

一緒に２階へいったかと思ったら、すぐにトタタターッと階段を駆けおりてきて。

「どこいくんだ梅〜！　そっちは寝室じゃないぞー」

なんて言いながら追いかけてくる銀さんとすれ違うように再びしれっと寝室に向かったり。
(追いかけっこを楽しんでいるようです)


そうかと思えば、声をかけたら２階へ向かうと見せかけて途中でこんなところへ潜り込んでしまったりも…↓

そんな梅吉くんに、銀さんは声をかけ続けます。

銀さん「梅〜、寝ようよー。もう眠いんだよー」↓

銀さん「そんなとこいないで出てこいよ〜」↓

もう眠たくて仕方ない銀さん、一生懸命懇願。

しばらくすると。

梅吉「もー、しょうがないな〜」↓

梅吉「そんなに言うなら…」↓

(紙袋の居心地が思いの外良かったらしく、とても眠そう)

梅吉「一緒にいってあげ…ふわ…」↓

梅吉「ふわぁあぁ…」↓

(紙袋、よっぽど居心地良かったのね)

ちゃんと紙袋から出てきてくれる梅吉くん。

早く寝室にいきたい銀さんを待たせたまま　↓

ゆったりのんびり　↓

じっくりゆっくり　↓

時間をかけて伸びをして… ↓

焦らしに焦らし… ↓

梅吉「………うん、そろそろ…」↓

梅吉「行こっか、銀さん」↓

てな雰囲気で、先頭に立って寝室へと向かう梅吉。

そして、その梅吉の後ろを嬉しげについていく銀さん　↓

(ずいぶん焦らされ待たされたので、嬉しさもひとしお、なのでしょう。梅くんったら焦らし上手ねぇ！！)

梅吉の方も、このシッポを見る限り嫌々ではなくご機嫌っぽいのが可愛いです　↓

やっとのことで、いつも通りに一緒に寝室へと消えていった梅吉くんと銀さんですが。

その後、いつも５分もしないうちに梅吉だけが居間へと戻ってきます。

銀さん寝入るの早過ぎ？

いいえ、そうではなく…

銀さんと一緒に布団に入った梅吉くんは、ひとしきりナデナデしてもらいつつゴロゴロいうと、サッサと布団から出ていってしまうのだそうで。

銀さんまだ起きてるのに…

必死で「待って、もうちょっと〜」と言っても聞いてくれないんだそうです。


「毎晩の寝室通い」

私はてっきり梅吉が「銀さんを寝かしつけるお仕事」をしにいってるんだとばかり思っていましたが。

実はただ布団でヌクヌクしながらナデナデしてもらうために通っていたようです。

そっか、お仕事じゃなくて自分のため、ね。

「お仕事」とか「銀さんにお願いされたから…」って義務感でやっているのではなく。

やりたくてやってたのならより良いことだと思います！
(ん？　じゃ、なんであんなに焦らすのかねぇ？？)