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かぐやの鳴き声 〜猫の日に寄せて〜

今日は2月22日。
「にゃん、にゃんにゃん」の猫の日だそうですね。

だから、というわけでもないのですが、今日は「我が家の猫さんに対して思うこと」について書いてみようかと思います。


梅吉、かぐやが我が家にやって来た当時のこと。
かぐやちゃんはまったく鳴かない猫さんでした。

同時にお迎えした梅吉くんは、お迎え当初から これでもか! というほどよく鳴く猫さん。

さみしい時、お腹が減った時、ボールで遊びたい時、膝に乗りたい時……

事あるごとに、気持ちを鳴き声で表現している梅吉。

対して、スリスリとカラダを擦り付けたり膝に乗ったり、甘えはするものの、ひと声も鳴かないかぐや…

声帯に異常でもあるの?
ノドが痛くて鳴けないの??

あまりに梅吉との落差が激しいのもあり、そんな心配をしていた矢先、ある日かぐやが「ひゃん!」と鳴きました。

階段でコケたんだっけかな?
とにかく、ドジを踏んでどこかをぶつけ、痛かったらしく「ひゃん!」と…

これを聞いて、人間たちはとりあえずひと安心。

声が出せないわけじゃないようです。

鳴かなくたって、鳴けなくたって、今思えば「どこかが痛い」とかでなければ別にどうということもないのですが、当時は本当に安心したことを覚えています。


しかし、ここで新たな疑問。
声が出せるにもかかわらず、何故かぐやはこれほどまでに鳴かない猫さんなのか?


例えば……

・小さいころ、母猫とはぐれて鳴いていたらカラスに襲われた

・小さいころ、母猫とはぐれて鳴いていたら怖い人間に追いかけまわされた

・小さいころ、はぐれた母猫を鳴いて呼んだのに、いつまでもいつまでも鳴き続け、疲れ切ってしまうまで呼び続けたのに、とうとう母猫は来てくれなかった


…みたいなことでもあったの?
だから、かぐやちゃんは鳴けるのに鳴かないの??

なんて想像して思わず涙が出そうに……
(確かにかぐやは、生後1ヶ月くらいで保護された猫ではありますが、そんなことがあったかどうかはまったく不明。まるっきり私の想像です)


それからも、かぐやが鳴かないのは相変わらず、という日々が続き、たまに声が聞けるのは、ドジを踏んで痛かった時(わりと頻繁・笑)と、梅吉とじゃれ合っていて痛かった時(これも結構頻繁)、トイレで踏ん張っている時(これはほんの時折)くらい……


だったのですが。


そんなかぐやに、徐々に変化が現れ始めました。

一緒に暮らし始めて1年が過ぎたころから、かぐやが自分の意思で鳴くようになってきたのです。

膝に乗りたい時。

撫で撫でされて嬉しい時。

カリカリを食べているのを近くで見ていて欲しい時。

甘えたような声で「ひゃん!」と鳴くかぐや。
最近は、そんなかぐやも珍しくなくなってきました。

鳴けるようになったということは…
我が家にやって来た当初から、こんな無防備に眠りこけるほどの大物猫だったかぐやちゃん ↓



そのかぐやが鳴けなくなるほどの、痛くてつらくて悲しかったトラウマ(私の想像ですけど)を、乗り越えることができたということなのかな?

だとしたら、こんなに嬉しいことはありません。

日々、思う存分鳴いて、欲求を満たしている梅吉を見続けて、かぐやもわかってくれた?

この場所なら、鳴いても怖いことは起こらないこと。

鳴いたら、やっぱりお母さん猫は来てくれないけど、銀さんか「私」が飛んで来て、もうやめてってくらい甘やかしてくれること。


かぐやが、そんなことを理解して、安心して鳴いてくれるようになったんだとしたら、心から嬉しいです。
そして、梅吉くんにも大感謝!!
(梅吉くんの場合、もう少し静かにしてくれてもいいんだけど・笑)


つらいことも、悲しいことも、かぐやちゃんの一生の内にはもう起こらない。

我が家にいる限り、安心して鳴けるように人間たちは最大限の努力をするよ。

だから、これから先は、思うまま甘えて鳴いて、一緒に楽しくのんびり暮らそうね。


「猫の日」
ってことで、なんとなく日々思っていたことをとりとめもなく綴ってみました。

長いわりに写真も少なくお目汚しの駄文に最後までお付き合い頂きありがとうございました。











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コメント

No title

う~ん、想像の域だとはわかっていても
その話、心締め付けられますね。

我家も先住猫は、檻のなかに一匹で
事務所の中で隔離されていた猫です。
たぶん、親から見離されて一匹だけ
助けられたというパターンでしょう。
これがまた、鳴かない。
2番目がほかの兄弟と一緒のケージに
いた猫で、これがまたおしゃべり。

遺伝もあるんだろうけど、きっと
子猫のときの生活環境?って
おおきのでは、と思ってます。

かぐやちゃん、思う存分鳴いて甘えてね・・・って、
猫に思う存分鳴かれたら、これもこれで
けっこう耳にくるかも。苦笑

Re: No title

黒猫一家の母 様

そう、私の勝手な想像にすぎないんですけどね。
自分で想像した話に涙ぐむ抜け作な私…
と、このブログを読んで、同じくウルウルきちゃったらしい銀さん。

飼い主バカ2人です。

やっぱり、鳴かない猫さんっているのですね!
みんな、ただの遺伝であって欲しいなぁ…
かなしい思いをしたがゆえ、だったら本当に胸がつまります。

ただ、思う存分鳴いて!
と思うものの、梅吉ほどでなくてもいいよ、と付け加えたくなってしまうのは、勝手な話ですが正直な気持ちかも(笑)

だって、梅吉ってば本当〜に喧しいんですもの…
しかも、お迎えした当初より、更にパワーアップしているような?
これもまた、我が家に慣れて安心してくれたから、ということなら嬉しいのですが、やっぱり梅吉の場合は、もう少し静かにしてくれてもいいんだけどな、なんて思ってしまいます(笑)

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プロフィール

梅吉かぐや

Author:梅吉かぐや
2015年12月5日から、夫婦2人暮らしに猫2匹が加わりました。
白キジの男の子「梅吉」とキジトラの女の子「かぐや」
猫を飼うのは初めてなので試行錯誤の毎日ですが、楽しい日常を綴っていけたらと思っています。
どうぞよろしくお願いします。


その後、かぐやが3歳3ヶ月で亡くなり…

2018年9月28日、新たに元保護猫のキジトラ兄妹(竹千代くんとまつこちゃん)をお迎えしましたが、竹千代も1歳1ヶ月で亡くなり…

現在総勢 2猫 + 夫婦ふたり、の生活を綴っています。

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