かぐやの最期
- 2018/08/11
- 19:19
かぐやが息をひきとってから、もうすぐ1週間。
もう1週間。
まだ1週間?
先日の「ご報告」の記事に
かぐやは、最期まで精一杯頑張りました。
そりゃもう、飼い主たちが驚くほどに。
と書きました。
その頑張りをどうしても留めておきたくて。
忘れたくなくて。
公開するのはどうなのか?
ということに関しては、正直、迷いもありますが…
かぐやがどれだけ頑張ったのか。
どこかに残っていてほしい。
そんな勝手な思いから、ここにしっかり記しておくことにしました。
そんなわけで、ここから先は、私たち飼い主夫婦の完全なる自己都合…自己満足? により綴る文章です。
自分たちが忘れたくないがためだけに綴る文章です。
そのため、露悪的とも取られかねないような赤裸々な、歯に衣着せないような表現となります。
不快な思いをさせてしまうことになると思います。
それでもかぐやの最期を見届けたい…と思ってくださる方がもしもいらっしゃいましたら、どうぞこの先を読み進めてくださいませ…
では。
日曜日の夜、血液検査の結果次第では自宅に帰れる可能性もあったかぐやちゃんですが、残念ながらステロイドはまだ効果を発揮してくれず。
貧血の数値が下げ止まらないため、入院継続となってしまいました。
明けて月曜日。
仕事を終えて帰宅した私は、夕方6時頃、梅吉に夜のカリカリを出してやり、そのまま急いで病院へ。
前日の診察では、これ以上貧血が悪化し続けると危険なので、梅吉からの輸血も視野に入れて…というお話も実は出ていました。
輸血したところで、貧血を示す数値が安定しないことには根本的な解決にはならずどうしようもないのだけれど、輸血によって時間稼ぎはできる。
その間に、効果が出るまで時間のかかる薬を試すことができるかもしれない…と。
この日、梅吉から血をもらって輸血するかどうかを決めるつもりで病院へ向かった私。
(病院に入れるのは午後7時まで。銀さんのこの日の帰宅予定時刻は午後8時過ぎでした)
ところが…
病院で受付を済ませるとすぐ名前を呼ばれ、診察室へ。
そこにはかぐやの姿はありませんでした。
なんだかイヤな予感に襲われる中、先生がお話を始められました。
「かぐやちゃん、朝からずいぶんと状態が良くなくて…
いきなりその姿を見てしまうとショックが大きいと思うので、まずはお話を…」
ああ…やっぱり……
先生は、
かぐやの血液検査の結果が悪化し続けていること。
さらに、膵臓と肝臓に酷いダメージが出てきてしまったこと。
今は、かろうじて生きている状態であること。
等々、丁寧にお話くださり…
私が理解する時間を取ってくれたあと、かぐやの元へ案内してくれました。
その姿をひと目見るなり、ああ、これは……
もう、望みはないのだと。
ストンと胸に落ちてきました。
思わず
「かぐちゃん! かぐちゃん!! かぐちゃんかぐちゃんかぐちゃん」
と声をかけ続けてしまったのですが、まったく反応はなく。
撫でてあげられますか?
と、酸素室の扉を開けてくれたのでナデナデしても、ピクリともしない。
ピンク色ではない、なんとも言えない色の舌をほんの少し出したまま、手足を投げ出して横たわっているかぐや。
目は開いているけれど、かぐやの心はすでにカラダを離れているんだな…
と、なんの疑いもなく思えてしまいました。
ここで私、かぐやの苦しい時間が続くだけなら、お願いだから楽に…安楽死を…と申し出たのですが、先生はそれはお勧めしない、と。
例えば、高齢で、末期の癌で、気道が狭くなって息もできず、苦痛が酷くてどうしようもなくて…であればお勧めもするけれど、このコはまだ3歳。
万が一の奇跡だって…
とおっしゃいます。
じゃあ、じゃあ、万が一の奇跡がおこって、この危機を脱したらかぐやはまた元気になれますか?
一縷の望みに縋る思いでそう聞くと、
それはない…
と。
このまま入院継続して点滴を続けても、明日の朝まで持ちこたえられるかどうかも危うい状態だそう。
(そうでしょうね。今息をしているのも不思議なくらいです。そう思いました)
今日も入院してしまったら、次にかぐやに会えるのは翌日の夜です。
…ならば。
心が決まりました。
でも、銀さんの気持ちも聞かなくちゃ。
「かぐやを家へ連れて帰ろうかと思うけれどどう思うか? そうした場合、もしかしたら銀さんは死に目に会えないかもしれないけど…」
というようなことを聞こうと思い、一度かぐやの前から離れて銀さんへ電話してみたところ…
なんと、予定がずいぶんと早く終わって今帰宅途中だと言うではないですか!
時刻はまだ18時過ぎ。
病院の閉まる19時前に、銀さんやってくることができそうだ、と…!
なんて奇跡かと思いました。
かぐやが引き寄せてくれたのかと本気で思いました。
言葉通り、銀さんは18:45には病院に到着。
かぐやの様子を見、先生のお話も聞き。
意見は同じ。
「かぐやを家へ連れて帰ろう」
でした。
帰り際、そういえばまだ血液検査の結果表を見せてもらってなかった! と思い出し、見せてもらったところ、貧血を示す数値は悪化し続けているものの、まだヘマトクリット値はギリギリ20%台。
この数値ならば、もちろん辛いのは辛いけれど、息苦しくてどうしようもない! という状態ではないそうで。
酸素室から連れ出してしまうと苦しい思いをさせてしまうかも? という心配だけは少しだけ軽減されました。
(では何故ここまでの危篤状態なのか?
という問いには、膵臓と肝臓の急激な悪化によるものだとのお答えでした)
先生が、我が家までどれくらいの時間で帰れるのかとお訊ねになったので、徒歩10分です、と答えたところ、タクシーに乗った方がいいかも…と。
そうか…
もうそこまで……
ただ、病院から我が家へは、道路の都合上、車に乗るよりは徒歩の方がまだ早く帰れるので、歩いて帰ることにして、病院を後にしました。
銀さんが持つキャリーバッグにかぐやを入れて。
キャリーの蓋を開けたまま、気道が塞がらないように首を支えつつテクテク我が家へ。
道々、
「かぐちゃ〜ん、おうち帰るよー!」
「かぐや〜、もうちょっとだぞ〜!」
「いいコね、かぐちゃん、頑張ったね〜」
「かぐや〜、生きてるか〜?」
(もう、目も開けず、生きているのか死んでしまったのかわからない状態だったのです)
「可愛いね〜、かぐちゃん、可愛いね〜!」
なんて、代わる代わる声をかけながら歩いていたら。
家まであと5分くらいのところで
「カハ、カハッ!」
と、かぐやが咳き込みました。
まだ生きてた!
生きて聞こえているうちに!!
と、2人してかぐやを褒め称え、可愛いね、大好きだよ、と言い続けると、だんだんとかぐやの顔が「かぐやの顔」に。
病院に居たさっきまでは、かぐやだけどかぐやじゃない。
心が入ってない「かぐや」の形をした何か…みたいだったのに。
咳き込んだ後は、明らかに「かぐやちゃん」になった!
馬鹿馬鹿しいと思う人もいるだろうけど、
あの咳き込みは、もしかしたら、心がカラダに戻ってきた瞬間だったのかなぁ…
「家に帰る」と聞いて嬉しくなって戻ってみたら、あまりに辛くて咳き込んじゃったの…?
と今になって思ったりします。
けれど、我が家にようやくたどり着き、玄関に足を踏み入れたところで、銀さんが言いました。
「かぐや、いっちゃったみたい…」
とりあえず、かぐやちゃんをキャリーバッグから出して、広いところへ寝かせてあげよう、と、お気に入りだったフカフカの敷物が敷かれたカゴにペットシートを敷き詰めてかぐやを横たえて。
キャリーの中には、死んでしまった瞬間に流れ出てしまったらしき体液が…ボタボタと染み出して銀さんの服を濡らすほどに……
それでも未練がましく
生きている気配が感じられないか、お腹のあたりに目を凝らし。
鼻先に手をかざし、呼吸をしていないか確認し。
心臓あたりに手を当てて、鼓動が感じられないか探っても…
ダメ…何も感じない。
死んじゃった…ね……
ずいぶんと長い間、そのまま2人してかぐやちゃんを見つめ続けていました。
梅吉くんも寄ってきて、かぐやを覗き込み、クンクンとニオイをかいで…その場を離れると、こうして… ↓
しばらくかぐやの入ったカゴを見つめ…まるで最後のお別れを言っているみたい。
そのうち銀さんが、そうだ、病院へ報告しておかなきゃね…
とポツリ。
時計を確認すると、時刻はまだ19:30。
まだ誰かしらいるかも…?
と掛けてみたところ、繋がった!
ので、つい今しがたかぐやが亡くなったこととお世話になったお礼を伝えました。
そして、かぐやの腕に留置されていた点滴針を銀さんが外してやり始め…
(もし、明日の朝まで息があったら、職場には遅刻の連絡をして、また病院で点滴をしてもらうつもりで残してありました)
優しく外してやりたいのに、ガッチリとテーピングしてくれてあったので、どうしても上手く外れず、最後は結構な力でバリバリと剥がしていく銀さん。
もちろん、かぐやはそんな状況でもピクリともせず。
ホントに死んじゃったんだ…と改めて見せつけられた瞬間でした。
銀さんは、どんどん外してやりながら、
ごめんよ…
でも、もう死んでしまったから痛くはないよな…
なんて言ってる。
そうだね…
かなしいけど、もう痛くないよね…
これからどうする?
かぐや、庭に埋めてやる?
そのまま土葬じゃまずいかな?
いやぁ、やっぱり火葬はしないとなんじゃ…?
とかポツリポツリと会話していた時。
なんだかかぐやのお腹のあたりが動いた気が…
するような……?
でも、まさかね。
未練だよね。
エアコンガンガンつけてるから、風に毛が煽られただけじゃない?
とかなんとか話していたら、今度はかぐやの口元がモゴモゴと動いたような…??
これは2人が同時に目撃!
でも、死後のなんとか…でただの筋肉のなんたら…的な痙攣かもしれないよ(もう、2人とも動揺しまくりで何を言っているのやら…でした)など言いつつも
大慌てで、大声で
「かぐや〜!」
「かぐちゃ〜ん!」
と呼びかけてみたら、なんと、お腹が上下しだしたではないですか!!!
さっきまで、完全に死んでたよね?
かぐちゃん、息ふきかえしたよ!!
俄かには信じられず、必死で呼びかけながら、さっきと同じように生きてる証を探してみると…
さっきは確かになかった脈が感じられる!
お腹がかすかにだけどやっぱり上下してる!!
鼻先に手をかざすと、鼻息が…当たるよ…!!!
かぐちゃん、生き返った!!!!
確信が持てたこの瞬間、私の口から最初に出た言葉は
「しまった…病院に死んじゃったって言っちゃった!」
でした。
銀さんは
「かぐや…埋められちゃかなわない! 燃やすですって? 熱いわよ!? とか思って慌てたのか?」
みたいなこと言ってたっけな?
2人とも、そんなこと今どうでもいいってば…
梅吉くんも早まったね〜、フライングバイバイだったわよ!
私たち、一瞬で涙は引っ込みまして。
名前を呼び、大好きな腰ポンをしてやると、口がモゴモゴ…
可愛いね〜、と言いながら、大好きなお腹ワシャワシャをしてやると、またお口をモゴモゴ…
これ、喜んでるよね?
ゴロゴロいってるつもりじゃない??
ナデナデ、ポンポン!
いいコね、かぐちゃん!
すごいぞ、かぐや!
可愛いコ! 大好きよ!
毎日毎日、数えきれないほど言い続けてきた言葉をかけながら、ナデナデ、ワシャワシャ、ポンポンするたび、だんだんと、徐々に穏やかな、嬉しそうなお顔になっていくかぐやちゃん。
もう、苦しみは感じてないように見える。
今はただ、元気いっぱいな時のかぐやのように、構ってもらえて嬉しくて堪らない!
って思ってるみたいに見える。
最後に甘えたくて、もう一回だけ戻ってきたの?
それとも、私たちにその姿を見せてくれるために頑張ってくれたの?
嬉しくて嬉しくて、いつまでもポンポンナデナデしていたけれど、そのうちまた反応がなくなって…
動かなくなりました。
とうとう、本当に逝ってしまったのね…
でも、さっきまでよりかなしい気持ちが薄まってる。
ありがとう、かぐやちゃん。
きっと、私たちのかなしみを少しでも軽くするために頑張って戻ってきてくれたんだね…
なんって飼い主孝行なコなの!!
ナデナデの手を止め、呼びかけるのをやめ…
ジッとそのままかぐやの姿を見ていたけれど、もう何も動かない。
そういえば、かぐやちゃんは名前を呼べばどこにいても必ず嬉々として、テテーっ! と寄ってきてくれる猫さんだったよね。
今も名前を呼んだから、いつもみたいに
かぐや「呼ばれた! キャ〜!!」
って感じで急いで戻ってきたの?
可愛いなぁ…
生命を感じられないか?
もう一度最初から入念に確認して。
今度こそ、本当に………
10分くらい経った頃だったでしょうか。
銀さんが
「そうだ…さっきチラッと見えたけど、口の中がネトネトしてて気持ち悪そうだったから拭ってやろう…」
と言いつつ、かぐやの口に手をかけて開けた瞬間。
ガブッ!!!
!?!?
かぐやの口が閉じた…
あまりの驚きに、目を見開いて固まる銀さん。
死後の硬直的な反応?
いや?
なんだかまたお腹が上下し始めた気がするよ?
鼻先は…やっぱり呼吸を感じるよ!?
かぐちゃん、また戻ってきたよ!!!
元々、口を開けられるのが大キライ! だったかぐやちゃん。
戻ってきちゃうほど、お口、ホントにイヤだったんだ…
ごめんごめん!
もうしないよ。
死んじゃっても、もうお口を開けたりしないから!
約束をして、息があるうちに…と
名前を呼んで、ナデナデ、ポンポン、ワシャワシャ……
していると、やっぱり気持ちがよさそうな穏やかな顔に。
いつまでもこうして生きていてほしいけど。
あんまり引き留めたらかぐやに悪いね。
どちらともなく、呼びかけをやめ、手を止めて…
銀さんが、水入れ取って…というので渡すと、指を浸して水滴をかぐやの口へ運んでくれます。
ああ、末期の水だ…
こうして、今度こそ、本当にかぐやが逝ってしまうのを見送りました。
かぐちゃん…
落ち着きのないコだったけど、最後の最後までやっぱり落ち着きはないのね。
我が家と賽の河原を行ったり来たり?
(そこは、かぐやちゃんが居る必要なんてない場所よ!)
三途の川を渡りかけては、ウロチョロウロチョロ戻って来たりして…
あまりにかぐやちゃんらしくて、私たちは思わず笑ってしまったよ…!
こんな気持ちで見送らせてくれて、ありがとう、かぐやちゃん!!
その後、1時間程かぐやを前に今後の話をしているうちに
(念のため。また生き返るかもしれないもんね)
20時半を過ぎた頃、出切ってしまったと思っていた体液がまた流れだしたのを機に、かぐやを洗ってやることにしました。
お風呂へ連れていき、銀さんに抱き上げてもらって、私がシャワーをあてながら、ジャブジャブ、キレイキレイ。
かぐやが息をひきとったのが何時だったのか?
こういう事情で、実はよくわからないんですけど、おそらく、20時過ぎくらいだろう…ということになるでしょうか。
タオルドライをして、またカゴに寝かせて、仕上げは大好きだったドライヤーだよ!
しっかり乾かしてやると、フッカフカのかぐやちゃんになりました。
可愛いね。
そこまで終えると、時刻は21時過ぎくらい。
銀さんはドライアイスを手に入れるため外出。
銀さんの帰りを待つ間、私は、ただゆっくりとかぐやのカラダを、毛並みを整えるように撫で続け…
運良く少しだけですがわけてくださったそうで、ドライアイスと私たち用の食糧を手に入れ銀さん帰宅。
真夏のこと、いつ火葬してやれるかまだ見当もつかなかったので、出来るだけカラダが傷まないように…と、我が家にあった保冷箱
(と今まで書いてきましたが、コレ、実はお魚とかを入れるトロ箱です。去年の夏、冷蔵庫が壊れかけた時に食糧避難先として大活躍した、そして、避難中にかぐやちゃんにガシガシ噛みちぎられてボロボロになった、あの箱です)
に、ペットシートを敷き詰め、かぐやを寝かせ、少量のドライアイスはお腹のあたりへ。
何でも溜め込む癖のある我が家にあった大量の保冷剤をその周りに。
(翌日、銀さんが近所の酒屋さん(ドライアイス販売所でもあるらしい)で、ドライアイス 1kg購入して追加してくれました)
突然食べなくなった日の2日前くらいに撮影したこの写真が可愛かったので ↓
(ウトウトしていたところにちょっかいをかけたので眠そうです。ごめん、かぐちゃん)
巻き巻きしたタオルをお布団代わりにかけてやり。
オモチャやおやつをいっぱい入れて。
これで、しばらくは大丈夫、という状態に銀さんがしてくれたところで、私たちも夕飯をとることにしました。
お通夜っぽいものを…と思ってお寿司を探したけど、無かったんだ…と言いながら銀さんが買ってきてくれたものを座卓に並べ。
いつもはハイボールを呑むことが多い我が家だけど、今日は美味しい日本酒にしよう! と意見が一致。
箱のフタは開けたまま、かぐやの前にも盃を置き、お酒を注いでやると、なんだかちゃんとお通夜です。
梅吉くんも一緒に…
と思ったけど、梅吉は「人間の食事中には居間に入らない!」を信条としている猫さん。
この日もやっぱりやってきてはくれませんでした。
うんうん。
それでこそ梅くんかもね。
考えてみれば、
自宅で、みんな揃って最期を看取り
末期の水もあげられたし
シャワーで、だけど湯灌もできて
毛並みを整えたのは死化粧?
棺に安置して(トロ箱だけどさ)保冷処置も完璧で
かぐやを前にしんみりお通夜もできた我が家。
先日お伝えした通り、諸々心配だった火葬も滞りなく…
なんて幸運なんだろう、と思います。
銀さんが、何故か葬儀関連の知識豊富だったことも、一連のスムーズな流れに大貢献してくれました。
(普段から銀さんはなんでそんなことを…とこちらが呆れるような知識を日々収集しているのです。ウィキペディアとか、読むの大好き。いつも、余計なことばっか調べて…ゴハン冷めちゃうからいい加減にしてよ! なんてよく怒っていましたが、今回に限っては銀さんのその性質に感謝しなくては!)
このブログは、第1回目の「ご挨拶」の記事に書いた通り、我が家が梅吉くんとかぐやちゃんをお迎えした直後、そのあまりの可愛らしさを誰かに見てもらいたくて、自慢したくて始めたものです。
今回のような内容を公開するのには、正直迷いもあったと最初に書きましたが、このブログは、我が家の猫さんたちを自慢するためのブログなのです。
最期まで精一杯生きたかぐやちゃん。
かぐや、すごいでしょう?
かぐや、頑張ったでしょう?
かぐや、いいコでしょう?
かぐや、可愛いでしょう?
たまらなく、愛しいでしょう?
そう、どこに向かってかはわからないけど、言いたくて。
ただそれだけで書いてしまったような気もします。
ここまでお付き合い頂きました方、いらっしゃいましたら心から感謝申し上げます。
かぐやがどれだけすごいか、どれだけ頑張ったか、どれだけ可愛いか!
とんでもなく長い自慢話にお付き合い頂きありがとうございました!
そして、かぐやちゃんへ。
一緒に暮らした2年8ヶ月。
楽しかったね。
幸せだったね。
かぐやちゃんもそう思ってくれてるといいな…
いや、きっとそうだったに違いない! って自信を持って言えるよ。
我が家に来てくれて、ありがとう。
最後に、銀さんの言葉を…
一週間前の金曜日、
前日から体調が悪そうだったかぐやを病院に連れて行ったのでした。
小さな身体と強い心で一生懸命がんばりました。
もちろん今もなお悲しく寂しいですが、
それ以上にかぐやが愛おしい。
かぐや
二〇一八年八月六日 没
享年 満三歳三ヶ月
お心を頂戴したすべての皆様に深謝いたします。
もう1週間。
まだ1週間?
先日の「ご報告」の記事に
かぐやは、最期まで精一杯頑張りました。
そりゃもう、飼い主たちが驚くほどに。
と書きました。
その頑張りをどうしても留めておきたくて。
忘れたくなくて。
公開するのはどうなのか?
ということに関しては、正直、迷いもありますが…
かぐやがどれだけ頑張ったのか。
どこかに残っていてほしい。
そんな勝手な思いから、ここにしっかり記しておくことにしました。
そんなわけで、ここから先は、私たち飼い主夫婦の完全なる自己都合…自己満足? により綴る文章です。
自分たちが忘れたくないがためだけに綴る文章です。
そのため、露悪的とも取られかねないような赤裸々な、歯に衣着せないような表現となります。
不快な思いをさせてしまうことになると思います。
それでもかぐやの最期を見届けたい…と思ってくださる方がもしもいらっしゃいましたら、どうぞこの先を読み進めてくださいませ…
では。
日曜日の夜、血液検査の結果次第では自宅に帰れる可能性もあったかぐやちゃんですが、残念ながらステロイドはまだ効果を発揮してくれず。
貧血の数値が下げ止まらないため、入院継続となってしまいました。
明けて月曜日。
仕事を終えて帰宅した私は、夕方6時頃、梅吉に夜のカリカリを出してやり、そのまま急いで病院へ。
前日の診察では、これ以上貧血が悪化し続けると危険なので、梅吉からの輸血も視野に入れて…というお話も実は出ていました。
輸血したところで、貧血を示す数値が安定しないことには根本的な解決にはならずどうしようもないのだけれど、輸血によって時間稼ぎはできる。
その間に、効果が出るまで時間のかかる薬を試すことができるかもしれない…と。
この日、梅吉から血をもらって輸血するかどうかを決めるつもりで病院へ向かった私。
(病院に入れるのは午後7時まで。銀さんのこの日の帰宅予定時刻は午後8時過ぎでした)
ところが…
病院で受付を済ませるとすぐ名前を呼ばれ、診察室へ。
そこにはかぐやの姿はありませんでした。
なんだかイヤな予感に襲われる中、先生がお話を始められました。
「かぐやちゃん、朝からずいぶんと状態が良くなくて…
いきなりその姿を見てしまうとショックが大きいと思うので、まずはお話を…」
ああ…やっぱり……
先生は、
かぐやの血液検査の結果が悪化し続けていること。
さらに、膵臓と肝臓に酷いダメージが出てきてしまったこと。
今は、かろうじて生きている状態であること。
等々、丁寧にお話くださり…
私が理解する時間を取ってくれたあと、かぐやの元へ案内してくれました。
その姿をひと目見るなり、ああ、これは……
もう、望みはないのだと。
ストンと胸に落ちてきました。
思わず
「かぐちゃん! かぐちゃん!! かぐちゃんかぐちゃんかぐちゃん」
と声をかけ続けてしまったのですが、まったく反応はなく。
撫でてあげられますか?
と、酸素室の扉を開けてくれたのでナデナデしても、ピクリともしない。
ピンク色ではない、なんとも言えない色の舌をほんの少し出したまま、手足を投げ出して横たわっているかぐや。
目は開いているけれど、かぐやの心はすでにカラダを離れているんだな…
と、なんの疑いもなく思えてしまいました。
ここで私、かぐやの苦しい時間が続くだけなら、お願いだから楽に…安楽死を…と申し出たのですが、先生はそれはお勧めしない、と。
例えば、高齢で、末期の癌で、気道が狭くなって息もできず、苦痛が酷くてどうしようもなくて…であればお勧めもするけれど、このコはまだ3歳。
万が一の奇跡だって…
とおっしゃいます。
じゃあ、じゃあ、万が一の奇跡がおこって、この危機を脱したらかぐやはまた元気になれますか?
一縷の望みに縋る思いでそう聞くと、
それはない…
と。
このまま入院継続して点滴を続けても、明日の朝まで持ちこたえられるかどうかも危うい状態だそう。
(そうでしょうね。今息をしているのも不思議なくらいです。そう思いました)
今日も入院してしまったら、次にかぐやに会えるのは翌日の夜です。
…ならば。
心が決まりました。
でも、銀さんの気持ちも聞かなくちゃ。
「かぐやを家へ連れて帰ろうかと思うけれどどう思うか? そうした場合、もしかしたら銀さんは死に目に会えないかもしれないけど…」
というようなことを聞こうと思い、一度かぐやの前から離れて銀さんへ電話してみたところ…
なんと、予定がずいぶんと早く終わって今帰宅途中だと言うではないですか!
時刻はまだ18時過ぎ。
病院の閉まる19時前に、銀さんやってくることができそうだ、と…!
なんて奇跡かと思いました。
かぐやが引き寄せてくれたのかと本気で思いました。
言葉通り、銀さんは18:45には病院に到着。
かぐやの様子を見、先生のお話も聞き。
意見は同じ。
「かぐやを家へ連れて帰ろう」
でした。
帰り際、そういえばまだ血液検査の結果表を見せてもらってなかった! と思い出し、見せてもらったところ、貧血を示す数値は悪化し続けているものの、まだヘマトクリット値はギリギリ20%台。
この数値ならば、もちろん辛いのは辛いけれど、息苦しくてどうしようもない! という状態ではないそうで。
酸素室から連れ出してしまうと苦しい思いをさせてしまうかも? という心配だけは少しだけ軽減されました。
(では何故ここまでの危篤状態なのか?
という問いには、膵臓と肝臓の急激な悪化によるものだとのお答えでした)
先生が、我が家までどれくらいの時間で帰れるのかとお訊ねになったので、徒歩10分です、と答えたところ、タクシーに乗った方がいいかも…と。
そうか…
もうそこまで……
ただ、病院から我が家へは、道路の都合上、車に乗るよりは徒歩の方がまだ早く帰れるので、歩いて帰ることにして、病院を後にしました。
銀さんが持つキャリーバッグにかぐやを入れて。
キャリーの蓋を開けたまま、気道が塞がらないように首を支えつつテクテク我が家へ。
道々、
「かぐちゃ〜ん、おうち帰るよー!」
「かぐや〜、もうちょっとだぞ〜!」
「いいコね、かぐちゃん、頑張ったね〜」
「かぐや〜、生きてるか〜?」
(もう、目も開けず、生きているのか死んでしまったのかわからない状態だったのです)
「可愛いね〜、かぐちゃん、可愛いね〜!」
なんて、代わる代わる声をかけながら歩いていたら。
家まであと5分くらいのところで
「カハ、カハッ!」
と、かぐやが咳き込みました。
まだ生きてた!
生きて聞こえているうちに!!
と、2人してかぐやを褒め称え、可愛いね、大好きだよ、と言い続けると、だんだんとかぐやの顔が「かぐやの顔」に。
病院に居たさっきまでは、かぐやだけどかぐやじゃない。
心が入ってない「かぐや」の形をした何か…みたいだったのに。
咳き込んだ後は、明らかに「かぐやちゃん」になった!
馬鹿馬鹿しいと思う人もいるだろうけど、
あの咳き込みは、もしかしたら、心がカラダに戻ってきた瞬間だったのかなぁ…
「家に帰る」と聞いて嬉しくなって戻ってみたら、あまりに辛くて咳き込んじゃったの…?
と今になって思ったりします。
けれど、我が家にようやくたどり着き、玄関に足を踏み入れたところで、銀さんが言いました。
「かぐや、いっちゃったみたい…」
とりあえず、かぐやちゃんをキャリーバッグから出して、広いところへ寝かせてあげよう、と、お気に入りだったフカフカの敷物が敷かれたカゴにペットシートを敷き詰めてかぐやを横たえて。
キャリーの中には、死んでしまった瞬間に流れ出てしまったらしき体液が…ボタボタと染み出して銀さんの服を濡らすほどに……
それでも未練がましく
生きている気配が感じられないか、お腹のあたりに目を凝らし。
鼻先に手をかざし、呼吸をしていないか確認し。
心臓あたりに手を当てて、鼓動が感じられないか探っても…
ダメ…何も感じない。
死んじゃった…ね……
ずいぶんと長い間、そのまま2人してかぐやちゃんを見つめ続けていました。
梅吉くんも寄ってきて、かぐやを覗き込み、クンクンとニオイをかいで…その場を離れると、こうして… ↓
しばらくかぐやの入ったカゴを見つめ…まるで最後のお別れを言っているみたい。
そのうち銀さんが、そうだ、病院へ報告しておかなきゃね…
とポツリ。
時計を確認すると、時刻はまだ19:30。
まだ誰かしらいるかも…?
と掛けてみたところ、繋がった!
ので、つい今しがたかぐやが亡くなったこととお世話になったお礼を伝えました。
そして、かぐやの腕に留置されていた点滴針を銀さんが外してやり始め…
(もし、明日の朝まで息があったら、職場には遅刻の連絡をして、また病院で点滴をしてもらうつもりで残してありました)
優しく外してやりたいのに、ガッチリとテーピングしてくれてあったので、どうしても上手く外れず、最後は結構な力でバリバリと剥がしていく銀さん。
もちろん、かぐやはそんな状況でもピクリともせず。
ホントに死んじゃったんだ…と改めて見せつけられた瞬間でした。
銀さんは、どんどん外してやりながら、
ごめんよ…
でも、もう死んでしまったから痛くはないよな…
なんて言ってる。
そうだね…
かなしいけど、もう痛くないよね…
これからどうする?
かぐや、庭に埋めてやる?
そのまま土葬じゃまずいかな?
いやぁ、やっぱり火葬はしないとなんじゃ…?
とかポツリポツリと会話していた時。
なんだかかぐやのお腹のあたりが動いた気が…
するような……?
でも、まさかね。
未練だよね。
エアコンガンガンつけてるから、風に毛が煽られただけじゃない?
とかなんとか話していたら、今度はかぐやの口元がモゴモゴと動いたような…??
これは2人が同時に目撃!
でも、死後のなんとか…でただの筋肉のなんたら…的な痙攣かもしれないよ(もう、2人とも動揺しまくりで何を言っているのやら…でした)など言いつつも
大慌てで、大声で
「かぐや〜!」
「かぐちゃ〜ん!」
と呼びかけてみたら、なんと、お腹が上下しだしたではないですか!!!
さっきまで、完全に死んでたよね?
かぐちゃん、息ふきかえしたよ!!
俄かには信じられず、必死で呼びかけながら、さっきと同じように生きてる証を探してみると…
さっきは確かになかった脈が感じられる!
お腹がかすかにだけどやっぱり上下してる!!
鼻先に手をかざすと、鼻息が…当たるよ…!!!
かぐちゃん、生き返った!!!!
確信が持てたこの瞬間、私の口から最初に出た言葉は
「しまった…病院に死んじゃったって言っちゃった!」
でした。
銀さんは
「かぐや…埋められちゃかなわない! 燃やすですって? 熱いわよ!? とか思って慌てたのか?」
みたいなこと言ってたっけな?
2人とも、そんなこと今どうでもいいってば…
梅吉くんも早まったね〜、フライングバイバイだったわよ!
私たち、一瞬で涙は引っ込みまして。
名前を呼び、大好きな腰ポンをしてやると、口がモゴモゴ…
可愛いね〜、と言いながら、大好きなお腹ワシャワシャをしてやると、またお口をモゴモゴ…
これ、喜んでるよね?
ゴロゴロいってるつもりじゃない??
ナデナデ、ポンポン!
いいコね、かぐちゃん!
すごいぞ、かぐや!
可愛いコ! 大好きよ!
毎日毎日、数えきれないほど言い続けてきた言葉をかけながら、ナデナデ、ワシャワシャ、ポンポンするたび、だんだんと、徐々に穏やかな、嬉しそうなお顔になっていくかぐやちゃん。
もう、苦しみは感じてないように見える。
今はただ、元気いっぱいな時のかぐやのように、構ってもらえて嬉しくて堪らない!
って思ってるみたいに見える。
最後に甘えたくて、もう一回だけ戻ってきたの?
それとも、私たちにその姿を見せてくれるために頑張ってくれたの?
嬉しくて嬉しくて、いつまでもポンポンナデナデしていたけれど、そのうちまた反応がなくなって…
動かなくなりました。
とうとう、本当に逝ってしまったのね…
でも、さっきまでよりかなしい気持ちが薄まってる。
ありがとう、かぐやちゃん。
きっと、私たちのかなしみを少しでも軽くするために頑張って戻ってきてくれたんだね…
なんって飼い主孝行なコなの!!
ナデナデの手を止め、呼びかけるのをやめ…
ジッとそのままかぐやの姿を見ていたけれど、もう何も動かない。
そういえば、かぐやちゃんは名前を呼べばどこにいても必ず嬉々として、テテーっ! と寄ってきてくれる猫さんだったよね。
今も名前を呼んだから、いつもみたいに
かぐや「呼ばれた! キャ〜!!」
って感じで急いで戻ってきたの?
可愛いなぁ…
生命を感じられないか?
もう一度最初から入念に確認して。
今度こそ、本当に………
10分くらい経った頃だったでしょうか。
銀さんが
「そうだ…さっきチラッと見えたけど、口の中がネトネトしてて気持ち悪そうだったから拭ってやろう…」
と言いつつ、かぐやの口に手をかけて開けた瞬間。
ガブッ!!!
!?!?
かぐやの口が閉じた…
あまりの驚きに、目を見開いて固まる銀さん。
死後の硬直的な反応?
いや?
なんだかまたお腹が上下し始めた気がするよ?
鼻先は…やっぱり呼吸を感じるよ!?
かぐちゃん、また戻ってきたよ!!!
元々、口を開けられるのが大キライ! だったかぐやちゃん。
戻ってきちゃうほど、お口、ホントにイヤだったんだ…
ごめんごめん!
もうしないよ。
死んじゃっても、もうお口を開けたりしないから!
約束をして、息があるうちに…と
名前を呼んで、ナデナデ、ポンポン、ワシャワシャ……
していると、やっぱり気持ちがよさそうな穏やかな顔に。
いつまでもこうして生きていてほしいけど。
あんまり引き留めたらかぐやに悪いね。
どちらともなく、呼びかけをやめ、手を止めて…
銀さんが、水入れ取って…というので渡すと、指を浸して水滴をかぐやの口へ運んでくれます。
ああ、末期の水だ…
こうして、今度こそ、本当にかぐやが逝ってしまうのを見送りました。
かぐちゃん…
落ち着きのないコだったけど、最後の最後までやっぱり落ち着きはないのね。
我が家と賽の河原を行ったり来たり?
(そこは、かぐやちゃんが居る必要なんてない場所よ!)
三途の川を渡りかけては、ウロチョロウロチョロ戻って来たりして…
あまりにかぐやちゃんらしくて、私たちは思わず笑ってしまったよ…!
こんな気持ちで見送らせてくれて、ありがとう、かぐやちゃん!!
その後、1時間程かぐやを前に今後の話をしているうちに
(念のため。また生き返るかもしれないもんね)
20時半を過ぎた頃、出切ってしまったと思っていた体液がまた流れだしたのを機に、かぐやを洗ってやることにしました。
お風呂へ連れていき、銀さんに抱き上げてもらって、私がシャワーをあてながら、ジャブジャブ、キレイキレイ。
かぐやが息をひきとったのが何時だったのか?
こういう事情で、実はよくわからないんですけど、おそらく、20時過ぎくらいだろう…ということになるでしょうか。
タオルドライをして、またカゴに寝かせて、仕上げは大好きだったドライヤーだよ!
しっかり乾かしてやると、フッカフカのかぐやちゃんになりました。
可愛いね。
そこまで終えると、時刻は21時過ぎくらい。
銀さんはドライアイスを手に入れるため外出。
銀さんの帰りを待つ間、私は、ただゆっくりとかぐやのカラダを、毛並みを整えるように撫で続け…
運良く少しだけですがわけてくださったそうで、ドライアイスと私たち用の食糧を手に入れ銀さん帰宅。
真夏のこと、いつ火葬してやれるかまだ見当もつかなかったので、出来るだけカラダが傷まないように…と、我が家にあった保冷箱
(と今まで書いてきましたが、コレ、実はお魚とかを入れるトロ箱です。去年の夏、冷蔵庫が壊れかけた時に食糧避難先として大活躍した、そして、避難中にかぐやちゃんにガシガシ噛みちぎられてボロボロになった、あの箱です)
に、ペットシートを敷き詰め、かぐやを寝かせ、少量のドライアイスはお腹のあたりへ。
何でも溜め込む癖のある我が家にあった大量の保冷剤をその周りに。
(翌日、銀さんが近所の酒屋さん(ドライアイス販売所でもあるらしい)で、ドライアイス 1kg購入して追加してくれました)
突然食べなくなった日の2日前くらいに撮影したこの写真が可愛かったので ↓
(ウトウトしていたところにちょっかいをかけたので眠そうです。ごめん、かぐちゃん)
巻き巻きしたタオルをお布団代わりにかけてやり。
オモチャやおやつをいっぱい入れて。
これで、しばらくは大丈夫、という状態に銀さんがしてくれたところで、私たちも夕飯をとることにしました。
お通夜っぽいものを…と思ってお寿司を探したけど、無かったんだ…と言いながら銀さんが買ってきてくれたものを座卓に並べ。
いつもはハイボールを呑むことが多い我が家だけど、今日は美味しい日本酒にしよう! と意見が一致。
箱のフタは開けたまま、かぐやの前にも盃を置き、お酒を注いでやると、なんだかちゃんとお通夜です。
梅吉くんも一緒に…
と思ったけど、梅吉は「人間の食事中には居間に入らない!」を信条としている猫さん。
この日もやっぱりやってきてはくれませんでした。
うんうん。
それでこそ梅くんかもね。
考えてみれば、
自宅で、みんな揃って最期を看取り
末期の水もあげられたし
シャワーで、だけど湯灌もできて
毛並みを整えたのは死化粧?
棺に安置して(トロ箱だけどさ)保冷処置も完璧で
かぐやを前にしんみりお通夜もできた我が家。
先日お伝えした通り、諸々心配だった火葬も滞りなく…
なんて幸運なんだろう、と思います。
銀さんが、何故か葬儀関連の知識豊富だったことも、一連のスムーズな流れに大貢献してくれました。
(普段から銀さんはなんでそんなことを…とこちらが呆れるような知識を日々収集しているのです。ウィキペディアとか、読むの大好き。いつも、余計なことばっか調べて…ゴハン冷めちゃうからいい加減にしてよ! なんてよく怒っていましたが、今回に限っては銀さんのその性質に感謝しなくては!)
このブログは、第1回目の「ご挨拶」の記事に書いた通り、我が家が梅吉くんとかぐやちゃんをお迎えした直後、そのあまりの可愛らしさを誰かに見てもらいたくて、自慢したくて始めたものです。
今回のような内容を公開するのには、正直迷いもあったと最初に書きましたが、このブログは、我が家の猫さんたちを自慢するためのブログなのです。
最期まで精一杯生きたかぐやちゃん。
かぐや、すごいでしょう?
かぐや、頑張ったでしょう?
かぐや、いいコでしょう?
かぐや、可愛いでしょう?
たまらなく、愛しいでしょう?
そう、どこに向かってかはわからないけど、言いたくて。
ただそれだけで書いてしまったような気もします。
ここまでお付き合い頂きました方、いらっしゃいましたら心から感謝申し上げます。
かぐやがどれだけすごいか、どれだけ頑張ったか、どれだけ可愛いか!
とんでもなく長い自慢話にお付き合い頂きありがとうございました!
そして、かぐやちゃんへ。
一緒に暮らした2年8ヶ月。
楽しかったね。
幸せだったね。
かぐやちゃんもそう思ってくれてるといいな…
いや、きっとそうだったに違いない! って自信を持って言えるよ。
我が家に来てくれて、ありがとう。
最後に、銀さんの言葉を…
一週間前の金曜日、
前日から体調が悪そうだったかぐやを病院に連れて行ったのでした。
小さな身体と強い心で一生懸命がんばりました。
もちろん今もなお悲しく寂しいですが、
それ以上にかぐやが愛おしい。
かぐや
二〇一八年八月六日 没
享年 満三歳三ヶ月
お心を頂戴したすべての皆様に深謝いたします。
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